最近ではおせちの中身って、どんどん変わってきてます。
若い人向けに「洋風おせち」だったり、子ども向けに「ディズニーおせち」だったり。
ただまぁ、考え方にもよるんだと思いますが、
年配の方はまだまだ「古くからのおせち料理」に親しみを持ってる場合もけっこう多いです。
どっちがどうってわけではないですが、 縁起物も多いですしね。
せっかくなので、古くからのおせちの中身のおさらいです。
おせちの中身って何?具材と入れる意味

昔は4段のお重に入れることが多かったようですが、
最近は3段のお重っていうのがメジャーなようです。
わが家でも3段。
人数が少ない場合は、2段でもいいんじゃないかな。
だって、食べきれなかったらもったいないですし。
4段重の場合は
- 1の重:祝い肴、口取り
- 2の重:焼き物
- 3の重:酢の物
- 4の重:煮物
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という形に詰めていきますが、
3段の場合は少しづつまとめて
という感じでつめていきます。
なかでも代表的なものを「祝い肴三種」といって、
この三品(とお餅)が揃えばおせちの形が整い、
お正月が迎えられるとされているメニューがあるのですがご存知でしょうか?
しかも、関東と関西では少しだけ違うんです。
関東では黒豆、数の子、田づくりの三種。
関西では黒豆、数の子、叩き牛蒡の三種がそれにあたります。
引用:オイシックス『おせち料理の種類とその意味』
一般家庭で作る場合は、なかなか全部の種類を入れることは難しいので、
こんなふうに「これは入れたい!」ってのを中心に、
好きそうなものを入れてくってのでいいんじゃないかと思います。
逆にお店で買うときも、目当ての食材が入っているかの確認は
しておきたいところ。
さて、では代表的なおせちの具材とその意味をまとめてみます。
今回は3段の重ということで。
一の重:祝い肴
地域によって入れるものが少しづつ変わりますが、
「祝い肴」と呼ばれる縁起物に関しては入れておきたいところ。
どちらかというと、お酒のつまみになるようなメンバーです。
田作り
ごまめを煮詰めたもの。
豊年豊作を願う料理です。
昆布巻き
「よろこぶ」の昆布巻き。
紅白かまぼこ
大人からは不評なことが多いですが、子どもには絶大な人気を誇るかまぼこ。
赤は魔除け、白は清浄を表しているという。
縁起物です。
栗きんとん
「栗金団」と書くので、お金に恵まれるという意味。
子どもには大人気ですね。私も好き。
伊達巻き
形が巻物に似ているので、学問や教養についての願いが込められています。
数の子
子孫繁栄を願うもの。
黒豆
黒く日焼けするくらいに、マメに働けますようにという願い。
たたきごぼう
地中に深く根をはっているごぼう。
同じように、家庭の基盤が強くなることを願う料理。
二の重:焼き物、酢の物
3段の場合は、二の重に焼き物と酢の物を。
焼き物
オーソドックスなのは、ブリの照焼きや鯛の姿焼き。
わが家ではブリが定番でしたが、
豪華なものだと伊勢海老を入れたりもします。
鯛…「メデタイ」はもちろん、恵比寿様が持っている魚でもある。
ブリ…代表的な出世魚。立身出世を願う。
エビ…背中が曲がっていることから、長寿を願う。
酢の物
紅白なますが代表的。
水引を表していると言われていて、平安や平和を願う。
三の重:煮物
くわいや筑前煮などの煮物。
れんこん…穴が開いているので、将来を見通せるように。
里芋…小芋をたくさんつけるので、子孫繁栄のために。
おせちは家族の幸福を願うもの。楽しく食べられるものを
おせちは、「家族がみんな幸せであるように」っていう願いが込められたものです。
こだわりがあるものを除いて、
要は楽しく、おいしく食べられたらいいと思うんですね。
おせちのフタをあけたときの「わー♪」ってテンションや
「このおかず好きなんだよね」って会話とか。
「〇〇せねば!」っていう意識よりも、仲良く楽しくが重要かなと。
喜びそうなものを入れておきたいですね!
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